義務教育で始まった金融教育。それでも中学生、高校生から勉強したのでは遅いのではないかと思います。ここでは小学生向けにお金とは?から始めるお金についての基礎を説明していきます。
小学生のうちに知っておきたいお金の知識を一緒に勉強していきましょう。
世の中にはいろいろな品物やサービスが売られています。
全ての品物やサービスにはそれぞれに値段がついています。
今回は物の価値や物の値段の決まり方について学んでいきましょう。
値段の決まり方
お金の価値は物の値段と関係しているのだけど、
値段はどのように決められているか知ってる?
そういえば考えたことがなかった。
どうやって値段って決められているの?
物の値段はその物の人気があるかどうかで決まるんだよ。
難しい言い方で言うと、需要と供給で決まります。
それでは説明していくね。
- 人気があると値段が上がる
とてもおいしいドーナツ屋さんがあるとします。
とてもおいしいと評判が良くとても有名になりなかなか手に入りにくくなりました。
もともと100円で売っていましたが手に入るなら200円でも買いたいという人も現れました。
このように高くても買いたいという人が多く集まると値段は上がっていきます。
- 人気がないと値段が下がる
人気があるドーナツ屋さんのとなりにたこ焼き屋さんがありました。
ドーナツ屋さんに人気が出たため、いつもの値段では買ってくれる人がいなくなりました。
仕方なく値段を下げてみると買ってくれるようになりました。
このようにして値段は下がっていきます。
- 手に入る数が少ないと値段が上がる
台風の大雨の影響などにより野菜を育てていた畑が洪水になってしまいました。
残念なことに普段の半分しか野菜がとれません。
この野菜はとてもきちょうなので1個あたりの値段は上がります。
- 手に入る数が多いと値段が下がる
普段よりも畑で野菜がたくさんとれました。
普段よりもたくさんあるので値段を下げないと売れ残ってしまいます。
売れ残っては腐ってしまうので値段を下げてたくさん買ってもらうようになります。
このようにして値段は下がります。
近所のスーパーで野菜や果物、魚などの値段が日々変わる理由がわかったかな?
品物が手に入りにくくなると値段が上がるんだね。
需要と供給
ここで少し難しい言葉を紹介します。
需要と供給という言葉を聞いたことがありますか?
価格はこの需要と供給の上で成り立っています。
一般的にある商品の需要量は価格が上がると少なくなり、逆に供給量は価格が上がると増加します。
そして、ある商品の需要量が供給量よりも大きい場合には価格は上がり、供給量が需要量より大きい場合には価格は下がります。
価格は基本的にはこの需要量と供給量が一致するところで決まります。
この一致する価格を均衡価格と言います。
つまり、高ければ買いたい人は少なくなり、
安ければ買いたい人が増えるということだよ。
NHKのサイト『NHK for School』でも動画付きで説明されているのでもっと知りたい方は参考にしてみてください。
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