義務教育で始まった金融教育。ここでは小学生向けにお金とは?から始めるお金についての基礎を説明していきます。
今回のテーマは日本のお金と世界のお金の違い。
日本には『円』という通貨が使われていますが、世界の他の国では円ではないまた別の通貨が使われています。
世界の他の国の通貨と日本の通貨の違い、価値の違いなどを説明していきます。
世界の通貨

日本では円が使われていますが、
世界ではどのような通貨が使われているか知っていますか?

海外旅行に行った時に“ドル“って言うお金を使ったことがあるから知っているよ。

そうだね。
ひとことに“ドル“と言っても、ドルと呼ばれる通貨は世界中に何種類もあるんだよ。
世界で一番多く使われているのは“USドル“(アメリカドル)なんだよ。
世界には各国で決められた通貨が使用されています。
日本では円、アメリカではドル(USドル)、ヨーロッパではユーロ、イギリスではポンド、韓国ではウォン、シンガポールではシンガポールドル、中国では人民元など。

海外旅行に行くときは、円では買い物ができません。各国の通貨にお金を交換する必要があります。
お金(円)の価値は常に変わる

それではマネ子ちゃんに問題です。
マネ子ちゃんがアメリカへ旅行に行く時、
日本円からアメリカの通貨であるドルにお金を交換するよね。
1ドルを手に入れるためには一体何円必要でしょうか?

1ドルは何円か‥
1円かな??

少し難しかったかな?
1ドルはこの10年の間ではだいたい100円から140円で交換できるんだよ。

だいたいって何?
100円から140円って何で?
決まってないの?

その通り!
常に価格が動いていて一定じゃないんだよ。
通貨価値も需要と供給で動いており、価格は常に一定ではありません。
1973年以前は固定相場制と呼ばれ、1ドルは常に360円と決められていました。
しかし変動相場制へと変わり、1ドルが360円であるという決まりはなくなり、需要と供給の関係に任されて通貨の価値が変化するようになりました。
ここ数年は1ドル110円前後で動いていましたが、世界の経済は常に動き変化し現在では1ドル130円から140円の間で動いています。そのため円の価値も常に動いているのです。

2022年3月末では1ドルの価値が120円でしたが、2022年11月では1ドルの価値が約150円になりました。そして2023年3月現在は1ドルが135円になっています。
世界の主要通貨はアメリカUSドル
ここまで説明したように世界の国々ではそれぞれの国で決めた通貨が使用されています。
現代の国際化社会では国と国との取引(貿易)によりあらゆる通貨で取引が行われています。
しかし、あまりなじみのない通貨では国際通貨として取引が認められていないのが現状です。
そこでアメリカの『USドル』が世界で最も取引に利用され、各国通貨の価値の基準として用いられる通貨と決められているのです。
USドルを含めて世界で5つの通貨を世界の主要通貨として価値が認められています。
- USドル(アメリカ)
- 円(日本)
- ポンド(イギリス)
- ユーロ(ヨーロッパ)
- 人民元(中国)

この中で聞いたことがある通貨はいくつありますか?
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