義務教育で始まった金融教育。ここでは小中学生向けにお金とは?から始めるお金についての基礎を説明していきます。
前回のテーマでは世界の通貨(お金)について学びました。
今回のテーマは国際為替について。ニュースでよく聞く円安・円高について学んでいきます。
為替相場・為替レート

マネ子さんは円安・円高という言葉を聞いたことがありますか?

ニュースで聞いたことがあるけど、よく分からない。

ニュースで円安・円高と言っているのは日本の通貨である“円”が特定の通貨に対して前日より円の価値が安いか高いかを言っています。
それは“今“の為替相場(為替レート)を意味しています。
これだけだと意味がよく分からないと思うので詳しく説明していくね。
例えば日本人が海外旅行に行くために日本円をアメリカドル(US$)に両替するとします。
100円が1ドルの時、1万円をドルに交換すると100ドルを受け取ることができます。
この計算方法は
10,000÷100=100 ドル
という計算式になります。
しかし、為替レート(数値)は常に動いています。1ドルが80円になった時、1万円は一体何ドルと交換することができるのでしょうか?
10,000÷80=125ドル
となります。
それでは1ドルが125円になった時はどうでしょうか?
10,000÷125=80ドル
となります。
このように同じ10,000円を持っていても、その時の為替レートによって受け取れるドルが125ドルや100ドル、80ドルと変わってきます。
円安・円高

同じ10,000円でもその時の為替レートによって受け取れる金額がそんなに違うんだ。
もし大きな買い物をする時だったら影響も大きくなるね。

その通りだよ!
ちょっとした物を買うのであればそんなに影響はないけど、高額な物を買う時は影響が大きくなるんだよ。
それではニュースでよく聞く円安・円高についても説明していくね。
先ほどの1ドル=80円の場合は、1ドル=100円の場合と比べて、同じ金額の円より多くのドルを取得できるので、円高になります。
逆に、1ドル=125円の場合は、1ドル=100円の場合と比べて、同じ金額の円より少ないドルしか交換できないので、円安になります。

1ドル100円から125円と高くなっていても円安ということになるんだね。

そうだね。
円の価値を表しているので実際は円安ということになるんだよ。
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