インドは世界2位の人口を擁し2023年中に人口は中国を抜いて1位になることが確実視されております。いわゆる人口ボーナスがあり今後の経済発展が著しく伸びることでしょう。
さらに米中貿易摩擦の激しさが増し中国不安が日に日に増す中、米国企業は中国ではなくインドに拠点を続々と移し始めています。
世界を代表とするApple社も中国情勢を考慮し、インドを生産拠点にすることを発表しました。これにより10万人規模の雇用を生み出し、今後もApple社に続き他の有力企業も進出することが予想されます。
そこで今回はこれからの成長が著しいインドに絞った投資信託・インデックスファンドを3つ紹介していきます。
大和-iFreeNEXT インド株インデックス
委託会社名;大和アセットマネジメント
運用方針;「Nifty50インデックス(配当込み、円ベース)」の動きに連動させることを目指す。為替ヘッジなし。
信託報酬 (税込)/年;0.781%
信託財産留保額;なし

インド向けの株式投資、インデックスファンドといえば本ファンド”iFreeNEXT インド株インデックス”です。2023年3月に設立された若いファンドで、インド株式指数”Nifty50”に連動しています。
【Nifty50指数は、インドのナショナル証券取引所に上場している、浮動株調整後の 時価総額、流動性の基準を用いて選定した50社の株式で構成される株価指数。 入替えは半年ごとに行なわれる。】
インド向けの投資信託では比較的手数料が安く、インド株式への投資を検討するのであれば一番最初に検討すべきファンドです。
SBI-SBI・UTIインドインフラ関連株式ファンド
委託会社名;SBIアセットマネジメント
運用方針;インドの証券取引所に上場しているインフラ関連の株式を投資対象とし、中期的な信託財産の成長を目指す。
信託報酬 (税込)/年;1.954%程度
信託財産留保額;0.3%
組入上位銘柄;
銘柄名 | 業種 | 組入比率 | |
1 | LARSEN & TOUBRO LTD | 建設 | 11.3% |
2 | BHARTI AIRTEL LTD | 通信 | 8.2% |
3 | ULTRATECH CEMENT LTD | セメント | 6.2% |
4 | NTPC LTD | エネルギー | 5.8% |
5 | RELIANCE INDUSTRIES LTD | エネルギー | 5.4% |

“SBI・UTIインドインフラ関連株式ファンド”はここ3年で最大3倍にまで上昇し、2022年後半から資金が一気に流入しています。
また現在のインドはまだまだインフラが整っておらず今後の発展余地は数値に表せないほど上昇余地があります。
信託報酬などの手数料は高いですが、それを上回るリターンが期待できる投資信託です。
ピクテ-iTrustインド株式
委託会社名;ピクテ・ジャパン
運用方針;中長期的に成長が期待できるインド企業の株式に投資。ファンダメンタルズ分析に基づき銘柄選定。安定した成長が期待できる企業に厳選。為替ヘッジなし。
信託報酬 (税込)/年;0.9828%程度
信託財産留保額;なし
組入上位銘柄;
銘柄名 | 業種 | 組入比率 | |
1 | HDFC BANK | 金融 | 9.7% |
2 | INFOSYS LTD | 情報技術 | 8.3% |
3 | ICICI BANK | 金融 | 7.6% |
4 | SBI LIFE INSURANCE CO.,LTD | 金融 | 6.0% |
5 | HCL TECHNOLOGIES LTD | 情報技術 | 4.8% |

ファンダメンタルズ分析に基づき銘柄選定されただけに業績が悪い企業は含まれていないのが注目です。信託報酬もインド投資の中では平均的な手数料率。本ファンド設立以来、基準価額も順調に右肩上がりと今後も安定して上昇するであろう投資信託です。
まとめ
インド株式投資の投資信託やインデックスファンドは現在では商品数が少なく、先進諸国や米国などの商品と比較すると信託報酬などの手数料はまだまだ高いのが現実です。
しかし、設立後の上昇率や今後の伸び代を考えると投資対象としては検討する価値はあるかと思います。今後インドへの関心がさらに高まり、多くの企業の投資がさらに加速していけばインド市場への投資商品が増え、手数料も割安になっていくことでしょう。
少なくとも今からどのような投資信託・インデックスファンド商品があり、どの程度の手数料率、どんな企業が組み入れられているのかをチェックして損することはないでしょう。