【奨学金制度の光と闇】奨学金の種類と注意点、良い奨学金と危険な奨学金

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奨学金は経済的理由により修学に困難がある優れた学生等に対し、教育の機会均等及び人材育成の観点から経済的支援を行う重要な制度となっています。

奨学金の本来の目的は進学する為にお金を借りるということです。

お金を借りると言うことは借金になりますが、借金にならない奨学金も存在します。

この記事では奨学金の種類、奨学金を活用すべきかどうか。良い奨学金と使ってはいけない奨学金を学び、奨学金の恐ろしい罠、危険な奨学金を紹介・解説していきます。

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奨学金の種類

一言に奨学金と言っても奨学金にはいくつもの種類があります。

奨学金は主に3種類存在します;
  • 給付型奨学金(返済義務なし)
  • 貸与型奨学金(返済義務あり・無利子)
  • 貸与型奨学金(返済義務あり・有利子)

給付型は名の通り返済義務のない奨学金、貸与型奨学金は返済義務のある奨学金です。

現在は、無利子と有利子をあわせて、全学生の約4割が奨学金制度を利用しています。

上記の奨学金を活用するにはそれぞれ条件があります。返済義務なしの給付型は特に厳しい条件が設定されています。

これらの条件は奨学金を支援する最大手である日本学生支援機構のホームページに詳しくまとめられていますので参照してください。

給付型奨学金については下記記事にて詳しく解説しています

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奨学金 支援団体

奨学金は様々な支援団体が取り組んでいます。主には下記4団体が奨学金をバックアップしています。

奨学金支援団体
  • 日本学生支援機(JASSO)の奨学金
  • 地方自治体の奨学金
  • 大学独自の奨学金
  • 民間営利団体の奨学金(あしなが育英会や新聞社など)

参考までに、どのくらいの収入の世帯が対象となるか、どのくらいの給付型奨学金が受けられるかは、日本学生支援機構のホームページでシミュレーションすることができます。

余談にはなりますが、卒業後地方へのUターンを行うことにより、地方企業が奨学金の返済を肩代わりしてくれるケースもあります。

これは市町村の活性化を目的としており、若い優秀な人材を地方へ引き戻すのが狙いです。

出典元:文部科学省

奨学金対象者

奨学金は誰でも活用できるわけではありません。

奨学金を活用できるのは、経済的に余裕がなく、成績優秀で学ぶ意欲のある学生が対象となります。

大学に進学したばかりの1年生はもちろんのこと、今まで奨学金を活用していなかった3年生が新たに奨学金を活用することも可能です。

また、奨学金が給付型、無利子・有利子貸与型などは奨学生や支援団体・大学によって細かく分けられており、内容がそれぞれ異なります。

詳しくは文部科学省のホームページを参照していただき、あなたに当てはまる奨学金内容をご確認ください。

奨学金の返済が困難な時

貸与型奨学金の場合、卒業後返済していく義務があります。

全ての人が卒業後難なく就職し所得を得ていくとは限りません。

卒業後、予期せぬ事態により返済が困難になる場合があります。そのような時、いろいろなセーフティーネットが設けられています。(以下、文部科学省より引用)

セーフティネット
  • 災害、傷病、経済困難、失業などの理由により返還が困難な場合は、願い出により返還を猶予される場合があります。
  • 経済的理由により奨学金の返還が困難となっている方のうち、当初の割賦金額を減額すれば返還可能となる方について、願い出により一定期間当初の割賦金額を減額し、返還期間を延長することが可能です。
  • 奨学生が死亡又は心身の障害により、返還不能となったときは返還未済額の全部又は一部を願い出によって免除されます。

奨学金の注意点

奨学金にはいくつか注意すべき点があります。今回は主に2点紹介します。

奨学金の注意点;
  1. 奨学金は入学金に充てることができない。奨学金の振込はほとんどが入学後に行われます。そのため、合格後に振り込む入学金は奨学金で払うということは不可能となります。当てにしていた方は教育ローンなど、別の手段を考えたほうが良さそうです。
  2. 奨学金の返済冒頭でも述べたように奨学金はあくまでも借金です。学生であれば猛勉強して給付型を勝ち取ることだけを考えてください。

無利子型であればまだ良いですが、有利子型の奨学金は危険、悪そのものだと考えています。

有利子型の奨学金の利息は住宅ローンよりも割高で、卒業後の大きな負担となります。

  • “学生時代はそこまで考えていなかった“
  • ”親から自立するため“

などを理由に奨学金を借りる方がいますが、大学生活を送る前に家庭内でお金の勉強をきっちりするべきです。

何度も言いますが、有利子の借金は悪でしかありません。せっかく目標とする大学へ入学・卒業しても、その後の人生が有利子型の奨学金の足かせにより苦しむ生活が待ち受けています。

親から自立するためという理由はあくまでも自己満足の世界であり、金融リテラシーのない人が正当化して言っているだけに過ぎません。

奨学金を借りるくらいであれば親に借用書を書いてでも無利子で借りるべきです。

まとめ 良い奨学金と危険な奨学金

これまで奨学金の種類や制度について紹介してきましたが、ここで再度お伝えしたいのは、“給付型“以外は全て借金であることです。

奨学金を獲得するのであれば給付型一択です。

それ以外であれば幼少期から大学進学を見据え計画的に資金をためることが重要になってきます。

過去に教育資金の貯め方について詳しくまとめた記事がありますので是非参考にしてみてください。

奨学金以外にも成績優秀者には各大学で設定されている学費免除制度なども活用することが可能です。このような優遇制度を獲得するにはやはり学力が相当必要となります。

奨学金はもらうものであり、それ以外はあらかじめ数年がかりで準備をしていくことを強くおすすめします。

大学進学はあくまでも通過点です。決してゴールではないことを再認識しましょう。

最終的には大学などで得た経験や知識をその後にどう活かすかです。

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