義務教育で始まった金融教育。ここでは小・中学生向けにお金とは?からお金についての基礎を勉強しました。
次のステップ(高校生向けの金融教育)としてお金を得る方法やお金を運用する大切さとリスク、お金との向き合い方を解説していきます。
前回のテーマでは資産を運用してお金を得る方法の1つである投資信託について学びました。
今回は話が少し脱線してしまいますが、投資信託についてもう少し深く学んでいきたいと思います。
インデックスファンドとアクティブファンド
投資信託は主にインデックスファンドとアクティブファンドに分かれます。
インデックスファンドは指数に連動し、アクティブファンドは投資のプロが運用するファンドです。
これだけを聞くとよく分からないと思いますので順に説明していきます。
指数とは
指数とは英語で(Index number)と言い、複数のデータあるいは多数の要素から構成される一群の対象の動きを総合的に理解することなどを目的に、ある基準値と容易に比較可能なように作成された統計値のことを言います。
さらに複雑になりましたが、投資の世界で言う指数とは“日経平均株価”や”TOPIX”, “S&P500”, “ダウ平均”, “ナスダック指数”などを言います。
これらは各指数にあらかじめ決められた構成銘柄(会社)の平均株価などを現した数値となっています。
この数値の推移を見ると市場全体の様子がある程度わかるようになります。

インデックスファンドとは
ここで話を戻すと、インデックスファンドとは、市場の動きを示す特定の指数と同じ値動きをするように運用される投資信託のことです。
インデックスファンドの値動きは単純に連動する指数と同じ動きをするのでとても分かりやすいのが特徴です。
- 値動きが分かりやすい
- 手数料が安い
- 長い目で見れば安定している
- 少額でも投資ができる
- 初心者でも簡単に投資ができる
インデックスファンドの特徴としては上記の通り分かりやすく手数料が安く少額で誰でも始められるということで投資を始めたばかりの人や忙しくて毎日投資の事を考えられない人に向いています。
アクティブファンドとは
アクティブファンドはインデックスファンドとは対照的に指数関係なく、ファンドマネージャーと呼ばれるプロの投資家が投資銘柄を選定し、優れた運用成績を目指したファンドです。

ファンドマネージャーは、企業への取材などを通して様々な企業を調査・分析することで組入銘柄を決定しています。
- 投資のプロが運用
- インデックスファンドを上回る成績を残すのが目標
- 手数料が高い
アクティブファンドはインデックスファンドを上回る成績を目標とされていますが、必ずしもインデックスファンドよりも良い成績を残せるとは限りません。近年のデータではインデックスファンドの方が優れた投資結果を残している例も多々あります。
しかし、さすがはプロ、インデックスファンドを大きく上回る成績を残すファンドも存在するのは事実です。
各証券会社や銀行で紹介されたりおすすめされるのはほとんどがアクティブファンドです。
何故ならば高い手数料を得ることができるからです。
まとめ
インデックスファンドとアクティブファンド、どちらが良いか一言で表すことはできません。インデックスファンドは低コストで市場並みの運用成果を狙える一方で、アクティブファンドはより大きなリターンを見込むこともできます。

今回のテーマでは投資信託にはインデックスファンドと呼ばれるものと、アクティブファンドと呼ばれるものがあるとだけを知っていただければと思います。
長期的に投資をするには手数料は非常に重要な要素となります。最初の一歩としてはインデックスファンドから始めたほうが良いかもしれません。
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