義務教育で始まった金融教育。ここでは小・中学生向けにお金とは?からお金についての基礎を勉強しました。
次のステップ(高校生向けの金融教育)としてお金を得る方法やお金を運用する大切さとリスク、お金との向き合い方を解説していきます。
前回のテーマ“貯金と投資 自分の将来を計画し考えたお金の貯め方をしよう”では、資産を増やしていくためには貯蓄だけでは不十分であることが分かりました。
投資は収入から支出を引いた余剰資金の中で投資を行う必要があります。
そこで今回は投資の中でも一番耳にする機会が多い株式投資について説明をしていきます。
株式会社とは?
世の中にある会社の中で最も一般的なのが株式会社です。
株式会社は会社を運営するための資金を株式を発行することで集めます。この株式というのは資金を出資してくれる人に対して発行する証明書のようなものです。
株式を持っているとその株式会社からお礼に2つの権利が与えられます。
- 会社に利益が出た時に配当金を受け取ることができる。
- 株主総会を通して会社の経営について影響力を持つことができる。
株式会社が発行した株式数によりこれらの権利や影響力は異なりますが、会社が大きく利益を得た時はその利益を分けてもらえるという発想です。

株価とは?
株価とは、企業が発行している株式1株当たりの値段を言います。
企業規模や資産によって発行される株式の数が異なり、それにより株価も異なってきます。株価は証券取引所で売買されており需要と供給のバランスで価格が常に変動しています。
企業が発行する株は企業によって株式数があらかじめ決められており、発行済み株式数と株価をかけることにより会社の時価総額(会社の値段)を知ることができます。
株式投資の始め方
株式投資を始めるには証券口座を開設する必要があります。
ネット証券(有名なのはSBI証券、楽天証券)がおすすめですが、最低購入価格が決まっておりある程度まとまった資金が必要です。
最近では中学生のお小遣い(数百円から)でも購入可能な証券会社も誕生しました。
証券口座が開設できれば、証券口座へ資金を移し購入する会社や株式数(何口)決めれば購入できます。
インターネットが普及した現在では口座開設までとても簡単にほんの数日で完了します。
株式投資のリターンとリスク
株式投資で考えられるリターン(利益)は基本的には2つあります。
- 株式の値上がり益
- 配当金
株式を購入した時の価格より高く売却できれば利益差額が利益となります。(利益の約20%は税金で引かれます)
逆に購入価格より価値が下がることもあります。その場合は損をすることもありますので注意が必要です。
また、ある一定の期限、対象の株式を保有することにより“配当金”を受け取ることが可能です。配当金は企業により配当の割合が異なり、成長著しい若い企業はより成長するために先行投資に費用をかけることから配当が出ないこともあります。

株式投資をする前にしておくべきこと
株式投資をする前には投資する企業について詳しく調べておく必要があります。
なぜその企業に投資するか?が重要になってきます。
- 業績は良いだろうか?
- 今後売り上げが増え続けるだろうか?
- 借金などの負債が増えていないだろうか?
など、購入前に必ず十分に調査する必要があります。
なんとなくで購入すると大抵の場合損をすることになります。
また、上記のように投資する理由をあらかじめ決めておくことで、失敗したときに振り返り次回同じ失敗をしないように対策をとることもできます。
まとめ
冒頭でも説明した通り、株式投資は収入から支出を引いた余剰資金で行うのが鉄則です。
現代では株式投資がとても身近になり、インターネット証券では数百円から株式を購入することも可能です。
たかが数百円でもやるやらないでは大きな違いになります。
大きな成功を得るためには小さな失敗を積み重ね、失敗を勉強していく必要があります。
いずれ大きな成功を得るために少額でも“はじめの一歩”がとても重要になります。
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