義務教育で始まった金融教育。ここでは小・中学生向けにお金とは?からお金についての基礎を勉強しました。
次のステップ(高校生向けの金融教育)としてお金を得る方法やお金を運用する大切さとリスク、お金との向き合い方を解説していきます。
ここまで株式投資や投資信託、債券について勉強をしてきました。
これらは全て“投資“であり、投資には“リスク“が付き物です。
“リスク“と聞くとリスクは可能な限り避けたいと考える人も多くいるかと思います。しかし、自分にとって適切なリスクを把握し、適切なリスクを取ることで何もしないでいるよりも大きなリターンを得る事が可能です。
それではリスクとリターンについて一緒に勉強していきましょう。
投資とギャンブル、リスクとリターンの考え方
日本人は投資に対して否定的(良くないイメージ)な人が多いと言われています。
それは日本において投資という文化が馴染んでおらず、お金や投資について正しい理解や教育がされていないことが原因であるからです。そして『投資は危険だ』『投資はギャンブルだ』と思っている人も決して少なくはありません。
実際に投資で一攫千金、大儲けしてやろうという人もいます。実際に大儲けした人は数え切れないほど存在しますが、逆に大損した人もそれ以上に存在しています。
堅実な日本人は、
『ラクして“大儲け“しようとはどういう事だ』
『お金は汗水流して稼ぐべき』
という考えになり、お金は貯金するのが一番だという発想に至っているのです。
大きな枠組みでは銀行に貯金をすることも投資の1つではあります。銀行に預金すると損をすることはありませんが、低金利の今の時代では利息を期待するのは不可能です。
ここまで読んで分かったと思いますが、安全な投資はリターンが少なく、危険な投資はリターンが大きくなります。
- リスクが高い=リターンが多い
- リスクが低い=リターンが少ない
適切なリスクとは
それでは“投資“は競馬やパチンコ、カジノや宝くじのようなギャンブルと同じくらい実際にはリスクがあるのでしょうか?

それは投資の内容や求めるリターンにより異なります。
少なくとも投資を行う場合はある程度の人生設計プランを立てる必要があります。例えば『○○歳までに資産をいくら築きたい。』
など、自分なりの計画を立てて資産を運用していくのが基本です。
せっかくそんな人生設計を立ててもギャンブルのような投資をしていては計画通り成り立つ訳がありません。
長期に渡り資産を形成していくのであればコツコツと積立投資をしていくのが正解になります。今の時代の流れや会社の業績をしっかりと調査し理解しているのであれば短期的な投資も良いでしょう。
どれだけ調査し勉強しても、どんなに投資に対して才能を持っていても長期的に投資をしていると一時的に損をすることは常にあります。
自分がどの程度リスクを負えるのかを見極めていくことが大切になっていきます。

まとめ 適切なリスクを取ろう
これまで説明した通り、投資には常にリスクはついて回ります。
ギャンブルのようなリスクが高いものにはそれなりのリターンはありますが、あくまでもギャンブルはギャンブルです。
投資は計画的に行動し、しっかりと事前調査をすればリスクは抑えることは可能です。それには日々の勉強や情報の入手だけでなくある程度の失敗という経験も必要です。
リスクを恐れていてはリターンはまず得られません。
自分にとって適切なリスクの範囲を知ることは投資をする上で非常に重要となります。自分のリスクの範囲で投資を行えば人生が狂うような損をすることは決してありません。
投資の鉄則は、収入から支出を引いた残りの余剰資金で投資を行うことです。
余剰資金を超えての投資は万が一、世界的な経済危機などが起きた場合に取り返しがつかなくなります。
何度も言いますが、投資は自分が取れる適切なリスクの範囲内で行えばそれなりのリターンを得ることが可能となります。
次回ではリスクをさらに抑えることが出来る投資テクニックである“分散投資“について解説していきます。