義務教育で始まった金融教育。ここでは小中学生向けにお金とは?から始めるお金についての基礎を説明していきます。
今回のテーマは税金について。
税金はみんなの生活を守るために存在しています。
税金はどこに払い、どのように使われているのか?税金はどのようにして集められているのか?などを勉強していきましょう。
税金の役割 〜税金はいろんな場所で使われている〜

税金ってどんなお金かわかりますか?

知ってるよ。お買い物するときに消費税を払っているからね。
消費税って税金でしょ?

そうだね。消費税は税金の一種だね。
では、この消費税はいったいどこに行き、どのように使われているのかな?

お店がお客さんから消費税をもらって、
えっと・・・

それではもう少し詳しく見ていきましょう
みんなが当たり前のように払っている税金はちゃんとみんなのために使われています。
税金は街中のいろんなところに使われています。
- 道路、橋、学校、病院などの公共建造物
- 教科書などの学習に必要な器具や用具
- 救急車、消防車、ゴミ収集車
- 医療費
- 老後に安心して暮らすための年金
などがあります。
みなさんの通う学校にあるものの多くに税金が使われています。
例えば公立の小・中学校の場合、教科書や実験器具や体育用具などに税金が使われています。(私立の場合は補助金として使われている場合が多いです)
学校にあるプールや体育館にあるバスケットボール、教室にある時計なども税金です。

その他、災害からみんなを守るために消防署が救急活動をする費用(消防車、救急車)や、犯罪を取り締まるために警察の活動費なども税金から支払われています。
税金の種類

いろんなところで税金が使われているのが分かったかな?

ふだん生活しているほとんどが税金から支払われていたんだ!

では、この税金はどこで集められているのか説明していくね。
いろいろなところで税金が使われているのと同様に、いろいろなところでわれわれは税金を払っています。
税金にはいくつかの種類に分けられます。
税金は主に国税と地方税とに分けることができますが、国税・地方税にもそれぞれいくつもの種類に分けられ、分類がかなり複雑で難しくなりますのでここでは省略します。
詳しく知りたい人は財務省のホームページを参考にしてください。
一番身近な“消費税“は、人々に対し公平に負担を求める間接税です。これは商品を消費したり、サービスの提供を受ける消費者が負担します。
その後、事業者は消費者が負担した税金を国と各市町村へ納税するのです。
令和3年度の税金の内容をグラフで見てみましょう。

この表を見てわかるように。税金の半分近くが働いている人や会社が負担しています。
働いている人は個人の所得(収入から経費などを引いたもの)に対して一定の割合に応じ税金を納めています。
個人の所得にかかる税金のことを「所得税」といい、会社で給料をもらっている人や自分で商売をして利益を得ている人が支払う税金です。
この所得税は所得が多くなればなるほど、税率(所得税の負担)が高くなる特徴があります。
会社の利益や所得にも税金はかかってきます。
会社の所得にかかる税金を「法人税」といいます。会社の収入は金額が高額になることから法人税の納税が国の税収入に大きく貢献しているといえます。

その他には自動車を持っている人には”自動車税“がかかり、その自動車を動かすために必要なガソリンにも税金がかかります。お酒を飲む人には“酒税”、たばこを吸う人には“たばこ税”など、ありとあらゆるところで人々は税金を納めています。
このようにして集められた税金が学校や病院など、人々が暮らしていくために必要なお金として使われているのです。
税金がなくてはならないお金。みんなが快適に生活していくために、みんなが少しずつ負担しているのです。
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