義務教育で始まった金融教育。それでも中学生、高校生から勉強したのでは遅いのではないかと思います。ここでは小学生向けからお金とは?から始めるお金についての基礎を説明していきます。
実際に我が家では小学生になる子どもたちに、これから解説をするお金の勉強を少しずつ行い、お金に対する姿勢を学んでいます。そして、毎月のお小遣いから貯金や積立投資を始め、投資をするという習慣を身につけています。
それでは小学生のうちに知っておきたいお金の基礎を一緒に勉強していきましょう。
- お金ってなに?お金の便利べんりな役割やくわりと機能きのう
- お金の歴史とお金がお金であるための条件じょうけん
- お金はどこで作られる?日本銀行はどんな銀行?
- お金の預け方【貯金と利息】
- 【銀行の役割】預金・貸出・為替、日々の生活にとって大切な銀行のお仕事
- お金の価値・値段の決まり方【需要と供給】人気があると値段が上がる!
- お金の価値は日々変わる?【 過去と現在・インフレとデフレ・好景気と不景気】
- 日本のお金と世界のお金【円の価値は常に変わる?世界の主要通貨はUSドル!】
- 円安と円高【為替相場・為替レートって何?】
- 税金って何?税金の種類と役割【税金はみんなの生活のためのお金】
- お金とは?【お金を得る目的、自由な暮らしを手に入れる手段】
お金ってなに?お金の便利べんりな役割やくわりと機能きのう
今は当たり前にある“お金“だけど、ずっと昔から“お金“があったわけではありません。
そんなお金について、これから学んでいきましょう。

こんにちは。
これから”お金=マネー”のことを説明するマネ吉です。
よろしくおねがいします。
お金ってなに?

お金がない時代は、ほしい物は物々交換として物と物とで交換をしていました。

お金がない時代なんてあったんだ。
その時は物と物を交換してたんだ!

しかし、ほしい物と交換したくても相手が交換してくれなければほしいものは手に入りません。
そんな時に“お金“が生まれました。

たしかにほしくない物とは交換したくないね。
お金の便利な役割やくわりと機能きのう

みなさんは“お金“のもつ力や役割とは何か分かりますか?

物を買うための物?

お金は単に物を買う道具だけではなく、
それ以外にもいろいろな役割を持っているよ。
お金の持つ役割は主に3つ。
- 物と物を交換する
物々交換では、まず交換してくれる相手を探さなければなりません。
お金があればほしい物をほしい時に買えます。
2. 物の価値をあらわす
物々交換では物の価値や基準を決めるのが大変です。
お金があれば物の価値をはかる物差しの役割となり、物の価値を決めやすくなります。
3. 物の価値をためておく
物々交換をする物が壊れたり腐ってしまえば、交換してくれなくなります。
お金に交換しておくと、壊れたり腐ったりすることなく、価値をたもつことができます。

たしかに、物々交換をする相手を探すのが大変だし、物が腐ってしまうと大変だよね。

このようにお金があることで物々交換をするてまや時間をはぶくことができ、誰とでもお金を使って交換(取引)することができます。

マネ子
お金はとても便利なんだってわかったよ。
お金の歴史とお金がお金であるための条件じょうけん
現在ではお金というと、紙幣(お札)硬貨(小銭)など、だれもが当たり前のように使っています。
では、どのようにお金がお金として決められているのでしょうか?過去のお金の歴史から学んでいきましょう。
お金の歴史れきし

大昔、お金がない時代は物と物を物々交換していましたが、
現在の形になるまでどのような進化をとげていたか分かりますか?

テレビで昔のお金として“小判“を見たことがあるよ。

たしかに“小判“が使われていた時代もあったけど、“小判“はわりと最近のお金の形なんだよ。
それではお金の歴史を紹介するね。
物々交換をしていた時代、人々は不便を感じ、いつでも交換できる仕組みを作りました。
これが現在のお金の始まりです。大昔は布や石、家畜などがお金として使われました。

その後、金や銀、銅などの金属に変わり、小判などのコイン、そして現在の紙のお金が使われるようになりました。

ちなみに今の“円“が生まれたのは明治4年です。
お金がお金であるための条件

お
お金がお金であるための条件は決まっています。

だれもがこれがお金だって言い出したら困
- 価値がみんなにとってあること。認
みと められていること
みんながお金をお金として認めていないとそれはお金として成立しません。みんなにとって価値がある必要があります。
2. 材質が変化しにくいこと
お金が壊
3. 単位が小さく、統一
お金の機能

当たり前に思っていたけど、10円玉や100円玉は全て同じ大きさでそろっているよね。
5円玉の穴もどれも真ん中に開いているし。

そうだね。
みんなにとって当たり前で価値が同じであると信じているからお金として成り立つんだよ。
お金はどこで作られる?日本銀行はどんな銀行?
お金はどこで作られる?

お金には紙幣
それぞれどこで作られているか知っていますか?

え?
銀行で作られているんじゃないの?

正解!と言いたいところだけど、正確
紙幣
紙幣

硬貨
最終的に日本銀行からこの世の中へ流通
日本銀行とはどんな銀行?

みなさんは日本銀行はどういう銀行か知っていますか?

日本にあるから日本銀行じゃないの?
街中

日本銀行は街中
みんなのお金を預かったりすることはできません。

じゃあ、何のためにあるの?

それでは日本銀行の役割について説明するね。
日本銀行の役割は主に3つあります。
- 紙幣
しへい の発行 - 政府の銀行
- 銀行の銀行
1.紙幣の発行
これは先ほど説明したように日本銀行は紙幣(お札)を発行しています。
お札を作れるのは日本銀行だけです。硬貨は政府(国)が発行しています。
2. 政府の銀行
政府が集めた税金などを預かり管理しています。
この税金から学校や道路、市役所で働く人たち(公務員
詳しくは▷税金って何? 税金の種類と役割~みんなの生活のためのお金~ 小中学生向けお金の勉強 11
3. 銀行の銀行
街の中にある銀行から預金の一部を預かったり貸し出したりしています。

このように日本銀行は特別な銀行なんだよ。
お金の預け方【貯金と利息】
ここまで銀行の役割を勉強してきました。それでは実際
預けることは銀行にお金を貸
お金を預ける

みなさんは銀行にお金を預けたことはありますか?

お年玉を預けたことがあるよ。

お、ちゃんと預けてえらい。
では、なぜ銀行に預けるの?
預けたらどうなるの?

たしかに、何でだろう?

それではお金を預ける理由を説明していくね。
お金を銀行に預ける理由はいくつかあります。
- お金を保管する。
- 浪費
ろうひ (無駄遣むだづか い)を防ぐふせ 。
お金を銀行に預けずにポケットや引き出しに入れて保管していた場合、気づかないうちに場所を移動したり落としたりして失くしてしまうキケンがあります。
そして、手元にお金があれば、それほどほしいものではなくてもつい買ってしまうキケンがあります。
銀行にお金をあずけておけば、銀行がしっかりとお金を保管してくれるのでこのようにお金がなくなる心配はありません。
お金の預け方 銀行で口座を作ろう

では、だれでも銀行に行けばお金を預けることはできるのかな?

たしか通帳

よく知ってるね。
では通帳を持っていればどの銀行に行っても大丈夫

えっと・・・
どうなんだろう。
まず、銀行にお金を預けるには預けたい銀行の口座を作る必要があります。口座を作るには、これから預けたり引き出したり取引をする銀行を決めなければなりません。
そしてその銀行へ行き(インターネット銀行は今回は省き

口座ができると、通帳と呼
口座ができればお金を預けたり引き出したり取引ができるようになりますが、同じ銀行でないと預けたり引き出したりすることはできません。(同じ銀行であれば支店が違
利息や利子って何?

銀行に預けると利息というものを受け取ることができます。

利息?
何か良い物でももらえるの?

利息というのはお金を預けたお礼のようもので、預けたお金に対して○%と決まった割合でお金がもらえるんだよ。

え?そうなの?
じゃあ、お財布
利息は銀行に預けたお礼として金額はわずかですがお金を受け取ることができます。しかし逆に銀行からお金を貸してもらうと、貸してくれたお礼に利子を払わなければなりません。
銀行は多くの人から集めたお金で、お金を必要とする人にお金を貸しているのです。
銀行は人々にお金を貸すことによって商売
利息の割合は銀行によって違う
【銀行の役割】預金・貸出・為替、日々の生活にとって大切な銀行のお仕事
街中にある銀行は日本銀行とは違う
それでは日本銀行と街中にある銀行とではどのように違う
銀行の役割 預金よきんと貸出かしだしと為替かわせ

前回、お金をあずけるというテーマで銀行の役割である預金について説明しました。
預金以外に銀行はあと2つ重要な役割を持っています。

お金を借りる、だね。
前回のテーマの最後に少し話をしたのを覚えているよ。

おっ!良く覚えていたね。
あと1つ役割があるけどあまりなじみがないので順番に説明していくね。
銀行の主な役割としては3つあります。
- 預金
- 貸出
- 為替
かわせ
預金は銀行にお金を預けること。
貸出はお金を必要としている人にお金を貸し出すこと。
最後の為替

預金と貸出は名前の通り預けることと借りること。
為替についてはもう少し詳しく説明していくね。
為替業務かわせぎょうむとは?日々の生活にとって大切なお仕事
日々、スーパーやインターネットでクレジットカードでお金を払っている場合、指定の銀行口座から使った分のお金が引き落とされます。

クレジットカードを使わなくても、ふだんの習い事などの月謝
この業務を為替といいます。
その他にも、毎月お仕事で働いた給料を受け取る時には銀行へ振り込まれます。この業務も銀行の大切なお仕事です。

そしてお金を送ることも重要な業務です。この銀行の業務のおかげで遠く離れた場所にいる相手にお金を送ることができます。
世の中には○○銀行など数多くの銀行が存在していますが、違う銀行へも問題なくお金を送ることが可能です。
これはどの銀行も日本銀行の口座を持っており、日本銀行の口座を通して銀行間で取引が行われているからです。

銀行のお仕事ってすごいんだね。

そうだよ。
銀行のおかげでいろいろ便利になっているんだよ。
改めて日本銀行の役割がわかるよね。
お金の価値・値段の決まり方【需要と供給】人気があると値段が上がる!
世の中にはいろいろな品物やサービスが売られています。全ての品物やサービスにはそれぞれに値段がついています。
それでは物の価値や物の値段の決まり方について学んでいきましょう。
値段の決まり方

お金の価値は物の値段と関係しているのだけど、
値段はどのように決められているか知ってる?

そういえば考えたことがなかった。
どうやって値段って決められているの?

物の値段はその物の人気があるかどうかで決まるんだよ。
難しい言い方で言うと、需要
それでは説明していくね。
- 人気があると値段が上がる
とてもおいしいドーナツ屋さんがあるとします。
とてもおいしいと評判が良くとても有名になりなかなか手に入りにくくなりました。
もともと100円で売っていましたが手に入るなら200円でも買いたいという人も現れました。
このように高くても買いたいという人が多く集まると値段は上がっていきます。
- 人気がないと値段が下がる
人気があるドーナツ屋さんのとなりにたこ焼き屋さんがありました。
ドーナツ屋さんに人気が出たため、いつもの値段では買ってくれる人がいなくなりました。
仕方なく値段を下げてみると買ってくれるようになりました。
このようにして値段は下がっていきます。
- 手に入る数が少ないと値段が上がる
台風の大雨の影響
残念なことに普段の半分しか野菜がとれません。
この野菜はとてもきちょうなので1個あたりの値段は上がります。
- 手に入る数が多いと値段が下がる
普段
普段
売れ残っては腐
このようにして値段は下がります。

近所のスーパーで野菜や果物、魚などの値段が日々変わる理由がわかったかな?

品物が手に入りにくくなると値段が上がるんだね。
需要じゅようと供給きょうきゅう

ここで少し難しい言葉を紹介します。
需要
物やサービスを購入
物やサービスを提供
価格はこの需要と供給の上で成り立っています。
一般的にある商品の需要量は価格が上がると少なくなり、逆に供給量は価格が上がると増加します。
そして、ある商品の需要量が供給量よりも大きい場合には価格は上がり、供給量が需要量より大きい場合には価格は下がります。

価格は基本的にはこの需要量と供給量が一致
この一致する価格を均衡

つまり、高ければ買いたい人は少なくなり、
安ければ買いたい人が増えるということだよ。
NHKのサイト『NHK for School』でも動画付きで説明されているのでもっと知りたい方は参考にしてみてください。
お金の価値は日々変わる?【 過去と現在・インフレとデフレ・好景気と不景気】
お金の価値は過去と現在、現在と未来とでは同じでしょうか?
過去と現在、お金の価値を表す物価を比較して説明していきます。
お金の価値は日々変わる?過去と現在の物価の違い

お金の価値って過去と現在では同じかな?

お金の価値が変わったら大変でしょ?
同じに決まってるよ!

そうだね。お金の価値が日々変わってたら混乱
でも、5年前の100円と20年前の100円、50年前の100円とではどうだろう?

え?まさか価値は違
急に50年前とか言われたら分からなくなってきたよ。
品物の価値(値段)を物価と言います。
物価は日々変化しています。
現在ではハガキを送る時に必要な切手はの価格は63円ですが、つい最近(2019年)までは62円でした。さらに2017年は52円でハガキを出すことが可能でした。
参考までにお年玉郵便切手で当時ハガキを送ることが可能だった切手の値段をみてみましょう。

なんと60年前の1962年(昭和37年)は5円でハガキを送ることが可能でした!
このように定期的に値上げが行われており、ハガキを送る切手の値段は徐々
切手は1つの例であり、他の品物も時代に合わせて変化しています。
このように過去と現在では物の価値は同じではないことが分かりました。
インフレーションとデフレーション、好景気と不景気

物の価値が日々変わることは分かったかな?

昔と今では同じ100円でも価値が全然違うんだね。
前回のテーマである“お金の価値・値段の決まり方〜需要と供給“で説明したように需要と供給のバランスで物の価格は変化することを学びました。
物価は景気の状態(良い、悪い)が大きく関わってきます。
景気が良くなると商品・サービスの需要が高まり物価は上がる一方で経済が低迷
物価が常に上昇する状態をインフレーション(インフレ)と言い、物価が常に低下している状態をデフレーション(デフレ)と言います。

景気の良い、悪いはどのようにして分かるの?

そうだね。
よくニュースで聞く景気が良い(好景気)、悪い(不景気)と言われていますが、好景気や不景気とはどのような状態であるか説明するね。
- 物やサービスがよく売れる
- 会社の売上が増えてもうかる
- 会社がもうかるから働いている人の給料が増える
- 物やサービスを買う人がさらに増える
- さらに物やサービスがよく売れる
好景気はこのように1から5の順番が繰
- 物やサービスが売れない
- 会社の売上が減
へ ってしまいもうからない - 会社がもうからないから働いている人の給料が減る
- 物やサービスを買う人がさらに減る
- さらに物やサービスが売れない
このように物がよく売れて収入が増えるとさらに物を買うことにつながり物価は上がっていきます。
逆に収入が減ると物を買うことを我慢
この状態が続くとそれぞれインフレーション・デフレーションへとつながり好景気・不景気と呼ばれるようになっていきます。
日本のお金と世界のお金【円の価値は常に変わる?世界の主要通貨はUSドル!】
今回のテーマは日本のお金と世界のお金の違い。
日本には『円』という通貨が使われていますが、世界の他の国では円ではないまた別の通貨が使われています。
世界の他の国の通貨と日本の通貨の違い、価値の違いなどを説明していきます。
世界の通貨

日本では円が使われていますが、
世界ではどのような通貨が使われているか知っていますか?

海外旅行に行った時に“ドル“って言うお金を使ったことがあるから知っているよ。

そうだね。
ひとことに“ドル“と言っても、ドルと呼ばれる通貨は世界中に何種類もあるんだよ。
世界で一番多く使われているのは“USドル“(アメリカドル)なんだよ。
世界には各国で決められた通貨が使用されています。
日本では円、アメリカではドル(USドル)、ヨーロッパではユーロ、イギリスではポンド、韓国ではウォン、シンガポールではシンガポールドル、中国では人民元など。

海外旅行に行くときは、円では買い物ができません。各国の通貨にお金を交換する必要があります。
お金(円)の価値は常に変わる

それではマネ子ちゃんに問題です。
マネ子ちゃんがアメリカへ旅行に行く時、
日本円からアメリカの通貨であるドルにお金を交換
1ドルを手に入れるためには一体何円必要でしょうか?

1ドルは何円か‥
1円かな??

少し難しかったかな?
1ドルはこの10年の間ではだいたい100円から140円で交換できるんだよ。

だいたいって何?
100円から140円って何で?
決まってないの?

その通り!
常に価格が動いていて一定じゃないんだよ。
通貨価値も需要と供給で動いており、価格は常に一定ではありません。
1973年以前は固定相場制
しかし変動相場制
ここ数年は1ドル110円前後で動いていましたが、世界の経済は常に動き変化し現在では1ドル130円から140円の間で動いています。そのため円の価値も常に動いているのです。

2022年3月末では1ドルの価値が120円でしたが、2022年11月では1ドルの価値が約150円になりました。そして2023年3月現在は1ドルが135円になっています。
世界の主要通貨はアメリカUSドル
ここまで説明したように世界の国々ではそれぞれの国で決めた通貨が使用されています。
現代の国際化社会では国と国との取引(貿易
しかし、あまりなじみのない通貨では国際通貨として取引が認められていないのが現状です。
そこでアメリカの『USドル』が世界で最も取引に利用され、各国通貨の価値の基準として用いられる通貨と決められているのです。
USドルを含めて世界で5つの通貨を世界の主要通貨として価値が認められています。
- USドル(アメリカ)
- 円(日本)
- ポンド(イギリス)
- ユーロ(ヨーロッパ)
- 人民元(中国)

この中で聞いたことがある通貨はいくつありますか?
円安と円高【為替相場・為替レートって何?】
今回のテーマは国際為替について。ニュースでよく聞く円安・円高について学んでいきます。
為替相場かわせそうば・為替かわせレート

マネ子さんは円安・円高という言葉を聞いたことがありますか?

ニュースで聞いたことがあるけど、よく分からない。

ニュースで円安・円高と言っているのは日本の通貨である“円”が特定の通貨に対して前日より円の価値が安いか高いかを言っています。
それは“今“の為替相場(為替レート)を意味しています。
これだけだと意味がよく分からないと思うので詳しく説明していくね。
例えば日本人が海外旅行に行くために日本円をアメリカドル(US$)に両替
100円が1ドルの時、1万円をドルに交換
この計算方法は
10,000÷100=100 ドル
という計算式になります。
しかし、為替レート(数値)は常に動いています。1ドルが80円になった時、1万円は一体何ドルと交換することができるのでしょうか?
10,000÷80=125ドル
となります。
それでは1ドルが125円になった時はどうでしょうか?
10,000÷125=80ドル
となります。
このように同じ10,000円を持っていても、その時の為替レートによって受け取れるドルが125ドルや100ドル、80ドルと変わってきます。
円安・円高とは

同じ10,000円でもその時の為替レートによって受け取れる金額がそんなに違うんだ。
もし大きな買い物をする時だったら影響

その通りだよ!
ちょっとした物を買うのであればそんなに影響はないけど、高額な物を買う時は影響が大きくなるんだよ。
それではニュースでよく聞く円安・円高についても説明していくね。
先ほどの1ドル=80円の場合は、1ドル=100円の場合と比べて、同じ金額の円より多くのドルを取得できるので、円高になります。
逆に、1ドル=125円の場合は、1ドル=100円の場合と比べて、同じ金額の円より少ないドルしか交換できないので、円安になります。

1ドル100円から125円と高くなっていても円安ということになるんだね。

そうだね。
円の価値を表しているので実際は円安ということになるんだよ。
税金って何?税金の種類と役割【税金はみんなの生活のためのお金】
この章のテーマは税金について。税金はみんなの生活を守るために存在しています。
税金はどこに払い、どのように使われているのか?税金はどのようにして集められているのか?などを勉強していきましょう。
税金の役割 税金はいろんな場所で使われている

税金ってどんなお金かわかりますか?

知ってるよ。お買い物するときに消費税を払っているからね。
消費税って税金でしょ?

そうだね。消費税は税金の一種だね。
では、この消費税はいったいどこに行き、どのように使われているのかな?

お店がお客さんから消費税をもらって、
えっと・・・

それではもう少し詳しく見ていきましょう
みんなが当たり前のように払っている税金はちゃんとみんなのために使われています。
税金は街中のいろんなところに使われています。
- 道路、橋、学校、病院などの公共建造物
こうきょうけんぞうぶつ - 教科書などの学習に必要な器具や用具
- 救急車、消防車、ゴミ収集車
- 医療費
- 老後に安心して暮らすための年金
などがあります。
みなさんの通う学校にあるものの多くに税金が使われています。
例えば公立の小・中学校の場合、教科書や実験器具や体育用具などに税金が使われています。(私立の場合は補助金として使われている場合が多いです)
学校にあるプールや体育館にあるバスケットボール、教室にある時計なども税金です。

その他、災害からみんなを守るために消防署が救急活動をする費用(消防車、救急車)や、犯罪を取り締まるために警察の活動費なども税金から支払われています。
税金の種類

いろんなところで税金が使われているのが分かったかな?

ふだん生活しているほとんどが税金から支払われていたんだ!

では、この税金はどこで集められているのか説明していくね。
いろいろなところで税金が使われているのと同様に、いろいろなところでわれわれは税金を払っています。
税金にはいくつかの種類に分けられます。
税金は主に国税と地方税とに分けることができますが、国税・地方税にもそれぞれいくつもの種類に分けられ、分類がかなり複雑で難しくなりますのでここでは省略します。
詳しく知りたい人は財務省のホームページを参考にしてください。
一番身近な“消費税“は、人々に対し公平に負担
その後、事業者は消費者が負担した税金を国と各市町村へ納税
令和3年度の税金の内容をグラフで見てみましょう。

この表を見てわかるように。税金の半分近くが働いている人や会社が負担しています。
働いている人は個人の所得
個人の所得にかかる税金のことを「所得税」といい、会社で給料をもらっている人や自分で商売をして利益
この所得税は所得が多くなればなるほど、税率
会社の利益や所得にも税金はかかってきます。
会社の所得にかかる税金を「法人税」といいます。会社の収入は金額が高額

その他には自動車を持っている人には”自動車税“がかかり、その自動車を動かすために必要なガソリンにも税金がかかります。お酒を飲む人には“酒税
このようにして集められた税金が学校や病院など、人々が暮らしていくために必要なお金として使われているのです。
税金がなくてはならないお金。みんなが快適
お金とは?【お金を得る目的、自由な暮らしを手に入れる手段】
これまで小学生向けにお金に関する内容(価値や税金、世界のお金事情)などについて勉強してきました。
この章では総まとめとして、これからのお金との向き合い方やどうしてお金について真面目
お金を得る目的

これまでお金についていろいろ勉強してきたね。
お金とは?と一番最初に学んだことを覚えているかな?

覚えているよ。
お金は物を交換するための道具だよね。

そうだね。
だけど、これから伝えたいことは、お金は単なる物を交換するだけの道具じゃなく今後の人生を大きく変える手段・希望だということなんだよ。
結論
これからマネ子さんが大人になって仕事をすると思います。何不自由なく生活をしていくためには、お金が必要になり、そのために仕事をします。
そこで、お金と上手く付き合っていくことでその暮らしは全く違うものになります。
将来のことを少し想像
自由な暮らしを手に入れる手段
お金がなければ制限
十分なお金があれば、単純
- 仕事を選ぶことができる
- 好きな場所に好きな時に行ける
- 移動手段を選ぶことができる
- 身体や健康に手厚い
てあつ 暮らしができる

つまり、いろいろな選択ができるって事なんだ。
1つずつ例えて説明していくね。
・仕事を選ぶことができる
日本では会社に勤
お金が十分にあれば単純に自分のしたい仕事だけをすることができます。そして仕事をしたい時にだけするということも可能です。
今の日本では生活のために仕方
一般の会社に勤めている以上、その会社のルールに従わ
・好きな場所に好きな時に行ける
会社で働いているとその会社によって休みの日は決まっています。日本では多くの会社がゴールデンウィークや夏のお盆休み、お正月休みなどが連休になります。
連休中は高速道路やテーマパーク、商業施設
お金があれば仕事も自由(好きな時に働けば良い)なので、平日の空いている時に遊びに行く事が可能なのです。
・移動手段を選ぶことができる
交通手段もお金があれば自由に選ぶ事ができます。
お金があればかっこいい車を買える!とは話が違いますので最初にこの考えが頭に浮かんだ人は要注意です。
例えば電車で遠くに行く時に十分になお金があれば特急電車や新幹線に乗れます。海外旅行に行く時には狭いエコノミークラスの乗車席ではなく、広いビジネスクラスで快適に移動する事ができます。
このようにお金があれば移動に時間をかけずに、目的地でよりたくさん時間を使うことが可能です。
・身体や健康に手厚い暮らしができる
十分なお金があれば無理して仕事をする必要がありません。寝不足やストレスから解放されます。
また、健康に気を使った食生活を送ることもできます。少々値段が高くても国産の安心できるお肉や野菜を食べることができます。
お金があっても健康が維持できなければ全く意味がありません。世の中のお金持ちはみんな健康をとても大切にしています。

このように十分なお金があれば、いろいろ制限せずに自由で快適な暮らしをする事ができますね。
したいことをしたい時にしたいだけすることが可能です。

ほんとだね。お金持ちになりたーい
著者がお薦めする小中学生向け、お金に強くなるおすすめの本4選を参考までに紹介させていただきます。