義務教育で始まった金融教育。ここでは小中学生向けにお金とは?から始めるお金についての基礎を説明していきます。
前回のテーマでは、円安・円高について勉強をしました。
今回は円安・円高で実際にどのような影響があるのかを考えてみましょう。
円安の良いところ(メリット)、良くないところ(デメリット)
簡単に円安と円高についておさらいしてみましょう。
円安とは;
円安は外国の通貨に比べて、日本円の価値が安くなっていることを意味します。
円高とは;
円高は外国の通貨に比べて、日本円の価値が高くなっていることを意味します。
※詳しくは前回のテーマ“円安と円高、為替相場って何?“で詳しく解説していますので参考にしてみてください。

マネ吉
マネ子さんは円安と聞いてどんなえいきょうがでると思いますか?

マネ子
1ドルにかかるお金が高くなるんだから、海外旅行に行く値段が高くなるとかかな?

マネ吉
そうだね。
円安が進めば円の価値が下がるので海外旅行をする際にかかる費用が割高になるよね。

マネ子
円安になったら海外旅行になかなか行けなくなるってことになるね。

マネ吉
海外旅行は1つの例だけど、円安になることによって良いこともあるんだよ。
良いところと良くないところをそれぞれまとめてみよう。
円安の良いところ(メリット);
- 海外に物を売る輸出企業が海外で稼いだ外貨をより多くの円に交換することができる。
- 外貨(外国のお金)を貯金している場合、価値が上がる。
円安の良くないところ(デメリット):
- 海外の製品やサービスを輸入する時に高くなる。
→日本では海外から輸入に頼っている品目が多く{食材やエネルギー(電機・ガス・ガソリン)}、それぞれの価格が上がると日々の暮らしにかかる費用が増えて生活が大変になる。 - 交換できる外貨が減るので海外旅行が割高になる。
円高の良いところ(メリット)、良くないところ(デメリット)
それでは逆に円高になるとどのような影響が起きるのでしょうか?
単純に、円安の逆の現象が起こります。
円高の良いところ(メリット)
- 海外の製品やサービスを安く買うことができる。
- 交換できる外貨が増えるので海外旅行が割安になる。
円高の悪いところ(デメリット)
- 輸出企業が海外で稼いだ外貨を円に交換すると価値が減ってしまう。
➡️その分を製品価格に上乗せすると日本の製品が高くなり、海外では売れにくくなる。
➡️➡️企業の業績が悪くなる。

マネ吉
このように円安・円高それぞれにメリットとデメリットがあります。

マネ子
じゃあ、どっちになっても困る事はあるわけだね?

マネ吉
為替って言うのはいつも動いているので通常であれば円安も円高もそこまで心配する必要はないんだ。

マネ子
そうなんだ。

マネ吉
だけど、数年に1度きょくたんな円安・円高になる時があります。
こういう時はさすがにみんな困ってしまうよ。
コメント