この記事では国内株式のみの取引を行なっている方、海外株式などはインデックスファンドのみで取引を行なっている方に海外ETFの魅力・購入方法を解説していきます。
証券口座を持っていれば簡単に始めることができますので購入までの方法を順を追って解説していきます。
(今回はSBI証券の口座で始め方を解説していきます。SBI証券の口座を既に所有しているという前提で解説します。)

海外ETFのメリット
インデックス指数と連動するETFは個別株投資を行うよりもリスク分散することが可能です。個別株取引の場合は企業の倒産や上場廃止など、価値を一気に減らしてしまう可能性があるからです。
このETFでも国内で取引できるETFだけでなく海外各国(米国・中国・インドなど)で取引されているETFを購入することで、その国の情勢などによるリスクをさらに分散することが可能になります。
また、インデックス投資と同様にETFも定期積立購入が可能です。定期的に購入することでドルコスト平均法も効きます。
一般的な投資信託と比べても海外ETFは信託報酬額が安く設定されております。NISAを使用しての取引もできるので長期的な目的で積み立てていくにもおすすめです。
SBI証券の海外ETFページでは、米国ETF(9銘柄)の買付手数料無料の対象銘柄が紹介されています。(今後変更になる可能性はあるとのことです)
ティッカーコード | 銘柄銘 |
---|---|
VT | バンガード トータル ワールド ストックETF |
VOO | バンガード S&P 500 ETF |
VTI | バンガード トータルストックマーケットETF |
IVV | シェアーズ S&P 500 ETF |
SPY | SPDR S&P 500 ETF トラスト |
EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド |
DHS | ウィズダムツリー米国株高配当ファンド |
DLN | ウィズダムツリー米国大型株配当ファンド |
DGRW | ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長 |
王道のバンガードS&P500はもちろんのこと、高配当株ファンド、世界株、インド株などがノミネートされております。
それでは海外ETF取引までの流れを解説していきます。
超簡単!外国株式口座の開設から取引開始までたったの5ステップ!
まず、ホームページ上の外国株式・海外ETFより口座開設・お取引までの流れをクリック。そうすると外国株式口座開設のタブが出てきます。

既にSBI証券の口座を開設していれば特に難しい審査もなく海外株式口座を解説することができます。
海外株式口座を開設すれば海外株式口座ページへ飛べます。

今回は王道のバンガードS&P500のETFを取引の例とします。ティッカーコードはVOOと入力し検索します。

買付を選ぶといよいよ海外ETFを購入することができます。

①購入口数を選びます。6月26日現在だと1口393.5ドル。
②価格を選びます。指値、成行など選択します。
③期間を選びます。指定価格の有効期間ですね。
④預り区分を選びます。NISAでも購入可能。
⑤外貨決済または円決済を選べます。
海外ETFのデメリット・注意点
注意が必要なのは、“為替“ “時差“この二点くらいでしょうか。
外貨預金をしていなければ外貨建て決済は不可です。円建ては購入時の為替で購入することとなります。
ということは、為替により損益が大きく左右されます。
株価が値上がりをしていても、売却時に購入時よりも円高に振れていれば利益は目減りし、最悪損失を被る可能性もあります。
逆に、円高時に購入し円安時に売却をすれば株価が少々値下がりをしていてもカバーでき、株価が上昇していれば更なる利益が見込めます。いわゆるレバレッジ効果です。
また、時差というデメリットもあります。米国ETFを購入すれば当然時差という問題がつきまといます。
通常の値動きであれば特に気にすることもないかと思いますが、何か衝撃を受けるような事態が発生した時にはどうしても初動が遅れます。
○○ショックなど米国が発生源の時、日本は深夜であり、翌朝起きた時には米国の取引は既に終了しています。この時点で1テンポ遅れてしまいます。
ただし、このような大きな出来事は数年に1度程度しか起きないのでそこまで気にする必要はないだろう。
まとめ
ここまで海外ETFの魅力と始め方〜購入までをお伝えしました。
日本国内の個別銘柄のみではリスクが大きすぎます。国内のインデックス投資だけでも少々リスクは残ります。
リスク分散という観点から、株式・債券・REIT(不動産)・コモディティ商品・外貨など組み合わせれば組み合わすほど全体のリスクは分散されます。
今現在の世の中では外国株式・ETFは簡単に購入できる時代になりました。1つの投資先の候補として検討する価値はあるでしょう。
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