【インデックス投資のリバランス】仕組みと方法を理解し正しいリバランスを行おう

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長期積立目的でインデックス投資をしているほとんどの人が“分散投資“をしていることでしょう。

分散投資はリスク分散に最適な方法ですが、ただ保有し続けるよりも効果的な方法があります。それはリバランシングです。

今回はこのリバランスについての説明やリバランス方法を紹介していきます。

とても簡単で効果的なので試す価値はあるかと思います。ただ保有していただけで大丈夫なのだろうか?と思い始めた方は参考にしてみてください。

このリバランス1つで後々のパフォーマンスは大きく上昇するかもしれません。

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リバランスと分散投資

安全に資産運用するにおいて、まず取り組まなければならないことが“分散投資“です。

投資の対象を複数の商品、国、通貨などに分散することでリスクを可能な限り減らしていく投資手法です。

この分散投資の中で、各投資先への投資比率を定期的に見直し一定に保つことを“リバランス“と言います

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リバランスの仕組み

それでは参考例よりリバランスの仕組みを解説していきます。

例えば200万円を投資するとして、資産配分(アセットアロケーション)は国内株式、米国株式、新興国株式、米国債券、金や仮想通貨といったコモディティ商品にそれぞれ40万円ずつ(20%ずつ)の割合で投資したとします。

しかしここから1年間、運用成績が良く資産総額が250万円になったと仮定します。

詳細をみていくと、国内株式は資産に増減なく40万円のまま、米国株式は50万円、新興国は大きく上昇し80万円、米国債券は下落し35万円、コモディティは45万円になったとします。

ここでは投資比率に注目してみていきます。

投資比率別では値動きのなかった国内株式は16%、米国株式は20%、新興国株式32%、米国債券14%、コモディティ18%となります。

この場合、新興国株式の割合が一番高くなり新興国株式の値動きがポートフォリオ全体に与える影響が大きくなります

少し話は脱線しますが、インデックス投資を行う当初の目的を思い返すと、それぞれの投資先はどれも上下しながら、長期目線では右肩上がりで推移していくと考えられたものでしょう。誰も下がっていくものに投資なんてしないはずですから。

そこで、リスクを減らしながら効率良く運用成績をより上げていく方法がリバランスになるのです。

リバランスの方法

この例では、1年後上図のような資産結果となりましたが、当初の資産配分(20%ずつ)に戻すことにします。当初の資産配分は20%ずつ。現在の資産総額では50万円ずつがリバランス後の適正割合となります。

この割合にするために、値上がりをしている新興国株式を30万売り、この売却益で50万円に満たない投資商品を50万円になるまでそれぞれ買い増します。

理論上ではこのようなリバランスを定期的に(半年に1回や1年に1回)行なっていくのが理想と言われています。

高く値上がりしている商品は割高になっていると判断でき利益確定をします。値下がりをしている商品は割安と判断し買い増しをしていきます。

どの商品も下がりっぱなしということはなく、好不調が繰り返しやってきます。

リバランスすることで利益を確定でき、さらに割安な時点で口数(分母)を増やすことができるので、今後さらに大きな利益を見込むことができるのです。

リアロケーション

リバランスの仕組みや方法は簡単で1年に1,2度程度のメンテナンスと考えておけば良いかと思います。基本は放置です。

しかし、投資家の年齢や生活環境によって考えなどを改める事があります。

独身者と既婚者とでも異なります。子供ができたことによっての環境変化もその一つです。

また、現役から退き、退職後の老後資金での運用なども大きな変化です。

年代によって投資目的が変わってくるのは当然で20代の考えのまま投資先を変更せず60代まで放置することはあり得ないでしょう。

当然ながらその間世界では多くの物事が動き進化しています。

20代や独身の30代などは守るものが少なく、投資先も株式中心になるかと思います。

実際に私も今は攻めの意識が強く、株式の比重を重くして積み立てをしています。(もちろん投資先は国内、米国、新興国と分散はしています。)

しかし、50代、60代になるに連れて、大切な資産は守る意識が高くなるはずです。そうすると株式の保有比率は下げ、債券などへの安全資産への投資がメインとなってくるでしょう。

このように状況に合わせて投資先や配分を変更していくことをリアロケーションと言います。

積立投資の中でのリバランス

これからは完全に私が行なっている実例です。

現在、FIREに向け月々25万円程(iDeCo除く)インデックス積立投資をしています。投資先は新興国株式、S&P500、バランス型(全世界の株式、債券、国債)。前項でも述べた通り、30代は攻めの意識で新興国株式、S&P500、全世界株式に計80%、バランス型、米国債に20%の比率で積立をしています。

リバランスは基本半年に1度を目安としており、6月と12月に実施。

仮にズレが大きく生じていた場合、積立投資なので利益確定売りをすることはなく、投資額を調整しバランスを保つことにしています。

また、非常時資金、リバランス用資金を確保しています。ボーナス時などにある程度の金額を確保し証券口座に移しおきます。急落・暴落時に備え買い増し用の資金を確保することで、大きく下がったところを何段階かにわけて買い向かいます。

急落や暴落がなければ債券などへの安定資産として運用し、暴落時に向けて備えます。長期投資で一番重要な時こそ暴落の時です。

いかに有事に行動し、口数を増やせるかで将来受け取る金額が大きく変わってくると信じているからです。

リバランシングの限界

定期的にメンテナンス(リバランス)することによって効果を高めることができるが、リバランシングにも限界があります。

それは分散投資を行なっていない場合です。

例えば、個別銘柄、特に1つの業種に絞った集中投資を行っている場合はハイリーターンを得られる可能性はあるが、業種が偏っている為リバランス効力が効きません。

そもそも個別投資は所有する企業の倒産リスクがあり、株式が0になるリスクさえあります。そして同じ業種でリバランスをしてしまい買い増した株数を危険に晒す結果となります。

あくまでも基本は個別銘柄ではなく、ETF、インデックス投資をベースに考慮すべきで、個別銘柄でリバランスをするにしても多様な業種への分散投資をしていなければ機能はしません。

まとめ

株式投資は自己責任となりますが、長期積立投資においてリバランスと言うのは確実に効果がある戦略と言えます。

FIREを実現した書籍などにも取り上げられております。リバランスといっても方法は1つだけではなく、リバランスの自分ルールと決めるのも良いでしょう。

リバランスの目的は機械のように決まった行動ができるかどうか。感情に左右されることなくコツコツと積み立てていきましょう。

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